銭の戦争
外資系証券会社に勤め、日々巨額の金を動かす白石富生(草彅剛)は、美人で聡明な恋人・青池梢(木村文乃)との婚約が決まり、順風満帆な毎日を送っていた。
ところがある日、母の三保子(木野花)から、実家の工場が不渡りを出し、社長である父の孝夫(志賀廣太郎)が行方不明だと連絡が入る。 慌てて駆け付けると、工場では取り立ての電話が鳴り続け、孝夫が悪質な業者からも多額の借金をしていたことが判明。
それから数日、本人と連絡が取れないまま、連帯保証人になっていた富生は自らの貯金で借金の一部を返済するが、それでも完済できず途方に暮れる。 そんななか、心労を重ねた三保子が倒れ、意識不明に。追い打ちをかけるように孝夫の遺体も発見され、自殺と断定される。さらに、借金まみれの事態を知った会社から退社に追い込まれる富生。