黒革の手帖
<ストーリー>
東林銀行世田谷北支店で派遣社員として働く原口元子(武井 咲)。
莫大な金を預けにくる顧客や違法な“借名口座”に金を預ける預金者、
そしてコネで入行してきた大口取引先の娘と自分の人生を比較し、そのあまりの違いに現実を痛感していた。
そんな日々を送りながら、昼は派遣社員、夜は銀座のクラブ『燭台』でホステスとして働く元子。
すべては母親が遺した借金を返済するためだった。
容姿もよく、夜の世界の住人にしては純粋な雰囲気の元子は、
ほどなくして上客である楢林クリニックの院長・楢林謙治(奥田瑛二)の目に止まる。
ある日、『燭台』のママ・叡子(真矢ミキ)に連れられ、楢林とのゴルフに出かけた元子は、
そこで大手予備校・上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)と衆議院議員秘書の安島富夫(江口洋介)と出会う。
まさかこの出会いが、この後の人生を大きく変えることになるとは、知る由もない一同だったが…?
そんな折、東林銀行で、ある事件が発生する。
それを契機に元子はこれまで秘密裏に進めていた“ある計画”を実行に移すことを決意して…?