営業部長 吉良奈津子
【あらすじ】
産後復帰したら、畑違いの営業部長にされてしまった吉良奈津子。お荷物部署を任せられ、忙しさに家庭にも陰りが…。仕事に家庭に愛に、奈津子の戦いと再生の物語。「東邦広告」の敏腕クリエイティブディレクターだった吉良奈津子は小山浩太郎と結婚。出産を経て3年ぶりに復職を果たす。
だが、配属先は古巣のクリエイティブ局ではなく、営業開発部部長という予想外の役職。納得いかない奈津子は、常務の斎藤良一に不満をぶつけるが、斎藤はブランクを理由に取り合わない。事実、クリエイティブ局では、奈津子のアシスタントだった高木啓介がクリエイティブディレクターとして活躍していた。 奈津子の配属先にいたのは仏頂面の副部長・米田利雄、神経質なミニマリスト一条達哉、スマホが手放せない川原義雄、出来る女気取り派遣社員・今西朋美、能天気な新入社員・神崎あすかといった超個性的な面々。
しかも、半期でノルマの1割にも達していない業績不振の部署だった。半ばあきらめムードの部員たちを、鼓舞しようとする奈津子。